日常生活を問題なく送ることが困難な難病の患者さんは、様々な助けを借りて生活をしていくことが必要です。そのような患者さんを看護師が介助する際、大切にすべきことがいくつかあります。
難病の患者さんは一人ひとり状況が違うため、どの患者さんにも全て同じ介助をするということはありません。例えば体位変換ですが、常に実践してどの位置が心地よいのかを見極めていきます。先輩看護師等から学び、個々の患者さんに合わせた介助方法を身に付けることが大切です。日常生活における行動については、患者さんができることとできないことを見極め、できることはゆっくりでもよいので取り組んでもらうとよいです。サポートしながらも、患者さんを見守ることが大事です。意思疎通の方法を模索し、患者さんの支えとなることを心掛けましょう。
患者さんやその家族が、ほっとするひとときを作ることも大切です。入院が長期にわたる中、季節のイベント等で和やかな時間を過ごしてもらうことはとても重要です。未来に不安を抱える患者さんの心が和らぐことで、たくさんの生きる喜びを患者さんに感じてもらえるでしょう。
日頃から患者さんをよく観察し、雰囲気からも状態を読み取ります。少しの変化も見逃さず、日々コミュニケーションを取っていきながら介助をします。先を見通して、病期に合ったケアやアドバイスをしていき、介助を受けてよかったと少しでも思ってもらえるように努力することが大切です。患者さんとその家族の意思を尊重し、安心感のある介助を心掛けましょう。